心の駆け引きって難しいですね。
ある意味、ルールがある付き合い・・・では、
喜怒哀楽を十分表現するとルール違反を引き起こします。

特に「哀」
愛されるがゆえに、波紋が大きく、
しかも、落とし所がない困った感情です。

背負っているものが無い人(あるいは捨てる覚悟の人)は、
「何でも言ってくれ、頼ってくれ」などといいます。
本気でこういってしまう人は、実は相手にルールを破ってほしいと
心のどこかで感じているのです。

「哀」の感情を不用意にもらした方は、
意外と取るに足らないことで、案外勝手に解決してしまっているか、「ダメだ」と思った場合は、上記のような甘言に乗っていいものか考えることになります。

前者の場合、「何でも言ってくれ・・・」の人にたいして、
明るい笑顔で、「ありがとう!」と言っておしまいです。
後者、甘えてしまうと、ルール違反を犯すことになります。
(こういった点で、双方、心の重圧を受けることになります)
多くの場合、「言わない」という強い意志を発動させますが、また、もらしてしまうと、確実にこじれていきます。

人は、自分より弱いところを持っている他人を好みます。
特に、見た目がよいとなおさらです。
一応、相当の覚悟を持って「力になりたい」と言いますが、
ルールのあるお付き合いから始まった場合は、大抵、自分の一番よい部分を見せており、ルールがなくなった時、自分のイメージとはあまりにかけ離れている相手を見て、投げ出したくなりますが、責任感でそうもできなくて、悩みます。

「哀」の感情を最初にもらした人が、もう少し我慢して欲しいのですが、見せられた方は、「頼ってほしい」「こうしてあげたい、こうしたい」という態度を示すよりは、ただ見守ってあげる「愛」で接して、それ以上お互いに心に重圧を受けないようにできたらいいのになと思います。